世界遺産「熊野古道」がある三重県熊野市で、ホテルでミシュラン4つ星を獲得した「世界遺産リゾート 熊野倶楽部」。
世界遺産を有する雄大な自然に囲まれた素敵なホテルです。
このブログでは、子連れ家族による熊野倶楽部の宿泊記をご紹介します。
これから熊野倶楽部に宿泊を予定している方、子連れでの熊野での宿泊先を探している方の参考になれば嬉しいです。
この記事の目次
1.世界遺産リゾート 熊野倶楽部について
1)世界遺産リゾート 熊野倶楽部について
世界遺産リゾート 熊野倶楽部は2009年7月に開業。
もともとミカン畑があった広大な場所に、自治体と企業が共同で作ったのが熊野倶楽部。
自然に囲まれた雄大な雰囲気が素晴らしいです。
ちなみに看板に書いてある「里創人」の読み方は”リゾート”。
「ミシュランガイド2019特別版 愛知・岐阜・三重」では、三重県の旅館部門での最上位4つ星を獲得。
熊野市では唯一ミシュランで星を獲得した宿泊施設です。
部屋数は全40室。
すべての部屋がスイートということですが、正直ホテル側が全部スイートですと言ったらスイートになってしまうので、これは無理があるかなと思います(笑)
部屋のタイプは以下の4種類。
- 朱雀
- 青龍
- 新月庵
- 満月庵
青龍以外は部屋に露天風呂がついたお部屋。
広大な敷地内に各部屋のエリアがあります。
敷地がかなり広いのでフロントに連絡すれば敷地内を移動できるバスも用意してくれます。
口コミでは、荷物を持って行ってくれないとか、広すぎて不便とかいろいろありますが、なんでもかんでもやってくれる高級ホテルでは味わえない面白さを楽しめるホテルだと思います。
2)アクセス/駐車場
熊野倶楽部は、JR熊野市駅から車で15分程度の場所にあります。
電車で行くと東京から約5時間、大阪から約4時間。
熊野市駅からは以下の時間に送迎が出ています。
車の場合、大阪・京都・名古屋どこから行っても大体3~4時間。
近いようで結構時間が掛かります。
駐車場はかなりの数を止められるので、何台で行っても大丈夫です。
2.施設紹介
ここからは熊野倶楽部の施設をご紹介していきます。
広い敷地内にいろいろな施設が点在しているので1つ1つ紹介していきます。
熊野倶楽部の敷地内の様子は以下の動画もチェックしてみて下さい。
1)フロント(熊野四方八方帳場)
まず最初に見えてくるのがフロントの「熊野四方八方帳場」。
こちらではチェックイン・チェックアウトをします。
建物内はこんな感じでオシャレな雰囲気。
本も置いているので、本を読みながらゆっくりすることもできます。
2)ショップ(紀南幸商店)
続いてショップ。
ショップはフロントの隣の建物。
お土産品などの商品もかなり多いので、お土産の購入には困りません。
敷地内を5,000歩歩くとお土産品がもらえるというアクティビティがあるのですが、その商品の受け取りはこちらのショップでできます。
3)体験施設(匠工房)
体験施設はフロントの向かい。
HP上に載っていない体験もいくつかあるので、興味がある方は直接熊野倶楽部に確認してみて下さい。
4)レストラン(馳走庵)
アフタヌーンティや朝食会場になるのがレストラン「馳走庵」。
シンプルですが、広々とした空間になっています。
窓の外には雄大な景色も眺めることができます。
子供が遊べるちょっとしたスペースもあるので、ご飯が終わって退屈している子供達にとっても楽しい場所です。
5)ラウンジ(里山バー)
ラウンジは青龍エリアに近い場所にあります。
ラウンジではアルコール類を含むドリンクと軽食を提供。
ラウンジ内も席が結構ありますが、外にもあるので天気が良ければ、外でゆったりドリンクを楽しむのもいいですね。
ラウンジ詳細は第4章で解説します。
6)大浴場(湯浴みぼっこ)
大浴場はレストラン「馳走庵」の隣。
中には広々とした湯上り処。
大浴場のつくりは男湯女湯ともに同じようになっているようです。
脱衣所にはおむつ替え用のベッドもあり、子連れでも安心してお風呂に入れます。
素晴らしかったのは、お風呂の床に畳のようなクッションが敷かれていて、滑らないような造りになっています。
子連れの親にとってはお風呂で転ぶのはあるあるなので、非常にうれしい気遣い。
お風呂が終わった後は温泉牛乳。
牛乳引換札というのが部屋に人数分用意されていて、その引換札を持っていくと、ドリンク1人1杯無料で頂けます。
温泉につかった後の一杯に我が家のスパイダーマン(息子)もご満悦のようでした。
3.青龍 ~ スーペリアスイート
今回宿泊したのは青龍という露天風呂なしのスタンダートタイプのお部屋。
正直大浴場があるので、部屋のお風呂は必要ありません。
青龍について詳しくご紹介します。
部屋の雰囲気は以下の動画もチェックしてみて下さい。
1)青龍のお部屋紹介
青龍の広ろさはバルコニー含めて56㎡。
玄関入って手前にベッドスペース、奥にリビング的な畳スペースがあります。
バルコニーを除くと48㎡ですが、あまり余計なものもないので広く感じます。
水回りも、新しくきれいでとてもよかったです。
テレビは小さめですが、ほとんど見ることもなくホテルを満喫できるので、まったく気になりません。
ベッドスペースと畳スペースの仕切りになっている所には、ホテルや観光の案内、そして大浴場で使える牛乳引換札が置いてあります。
お湯のみも可愛らしい感じ。
用意されていた塩サブレも美味しかったです。
バルコニーからは雄大な熊野の自然を眺めることができ、ゆっくり過ごせるスペース。
クローゼットは小さめ。
鞄などを入れるには不十分ですが、部屋自体が広々しているのでクローゼットに入れて置かなくても大丈夫。
2)アメニティ
続いてアメニティもご紹介していきます。
アメニティはざっとこんな感じ。
ごくごく一般的なアメニティですが、ホテル側の推しはなんといってもロクシタン。
使わなかった分は是非持ち帰ってくださいという案内もあるので、遠慮せずに頂いて帰りました。
作務衣と足袋のセットはこんな感じ。
お客さんの多くが、ホテル内をこの格好で過ごしていました。
このホテルはオールインクルーシブというスタイルのため、部屋内の飲み物はすべてフリー。
とはいえ、高級なお酒やジュースは置いていおらず最低限という感じ。
プレモルは嬉しいですけどね。
大人のアメニティは充実していますが、子供のアメニティはほとんどなし。
作務衣も子供用のものがなかったのでちょっと残念でした。
一休.comでの予約はこちらから>>> じゃらんでの予約はこちらから>>>4.アフタヌーンティー&里山バー
宿泊者全員が利用できるサービスにアフタヌーンティーとラウンジ(里山バー)があります。
飲食が無料で楽しめるサービスです。
2つのサービスについて詳しくご紹介していきます。
1)アフタヌーンティー
アフタヌーンティーは14:00~16:00の間に利用できます。
場所はレストラン「馳走庵」。
簡単なスイーツとソフトドリンクが楽しめます。
スイーツはそれほど凝ったものではないですが、子供たちは喜んでくれました。
ソフトドリンクはマンガ喫茶のドリンク程度の内容なので、大したドリンクは置いてないです。
舌の肥えた人にはちょっと満足できない内容ですが、宿泊費を考えればこのサービスがあるだけでもお得かなと思います。
2)里山バー
里山バーは宿泊者が利用できるラウンジ。
営業時間は15:00~22:30なので、チェックイン後からすぐに利用できます。
ラウンジでは軽食とアルコール類を含むドリンクがすべて無料。
日本酒やワインなどもあるのでお酒好きにはたまらないですね。
ソフトドリンクはアフタヌーンティーと同じでマンガ喫茶レベル。
変わり種は焼魚を自分で作るスタイル。
酒のつまみをその場で作れるので、皆さん楽しんで焼いてました。
軽食はこの焼魚とスナック程度なので、あまり期待しないほうがいいと思います。
夜20:00になると、夜食として鯖寿司が提供されます。
ごくごく普通の鯖寿司でした。
5.熊野倶楽部の夕食&朝食
ここでは熊野倶楽部での食事を紹介していきます。
夕食は子供メニューもあるので、子連れ家族の方はチェックしてみて下さい。
1)夕食
夕食のレストランはラウンジがある建物の2階にあります。
レストランは3つあり、それぞれ「穀雨(こくう)」、「宴亭蘖(えんていひこばえ)」、「宴酣(えんたけなわ)」という名前で分けられています。
おそらくですが、食事の内容ではなく、家族構成で分けられているようです。
例えば、大人だけのグループは「穀雨(こくう)」、子連れ家族は「宴酣(えんたけなわ)」みたいな感じ。
今回我が家は「宴酣(えんたけなわ)」でしたが、すべて小さい子供連れ家族。
「宴酣(えんたけなわ)」はこんな様子。
今回の夕食メニューはこちら。
食事もメニュー表の順に一気にご紹介。
今回は、一番安い食事のプランでしたが、伊勢エビも出てきて、かつ見た目以上にボリューム感があるので大満足。
特に気に入ったのが、お刺身につける筍醤油(以下写真の左側)。
初めて食べましたが、新鮮な刺身とすごくマッチして美味しかったです。
伊勢エビはスタッフの方が、食べやすいようにしてくれるので安心。
かなりのボリュームなので、アフタヌーンティーやラウンジの軽食を食べすぎるとお腹に入らなくなるので注意してください。
子供メニューはこちら。
- ご飯・みそ汁
- お刺身
- エビフライ・ポテト・唐揚げ
- もち豚
子供メニューも結構ボリューム感があるので、小さいお子さんであれば2人で1食で丁度いい感じです。
大人も子供も美味しく頂きました。
2)朝食
朝食はアフタヌーンティーで利用したレストラン「馳走庵」。
レストラン内でも食べれますし、天気が良ければ外でも食べることができます。
天気が良かったので我が家は外で頂きました。
ビュッフェスタイルの朝食。
ごくごく普通のビュッフェですが、料理の数は少ない印象。
オススメはカレーとうどん。
朝食は全体的に普通の味。
味よりも雰囲気を楽しみましょう。
一休.comでの予約はこちらから>>> じゃらんでの予約はこちらから>>>6.無料アクティビティ
熊野倶楽部の施設内で楽しめる無料アクティビティをご紹介します。
1)星空観賞会
星空観賞会は夜20:00からラウンジ前で開催。
ちゃんと先生が天体望遠鏡を使って星空について教えてくれます。
近くにはきれいなイルミネーションもあるので星空やイルミネーションを楽しめます。
都会に住んでいるとなかなか見ることがないきれいな星空。
子供たちにとってもいい経験になるので、とてもオススメです。
2)モーニングヨガ
朝6:30から無料でヨガを体験できます。
前日の19:00頃までに申し込めばOK。
体験は、気候が良ければ大浴場前の広場、そうでなければ大浴場の湯上り処。
今回は、天気は良かったのですが、少し寒かったので湯上り処で体験しました。
体験時間は30分程度。
終わってから大浴場で汗を流すと最高に気持ちがいいです。
一休.comでの予約はこちらから>>> じゃらんでの予約はこちらから>>>7.ホスピタリティ
広い敷地内でのサービスになるので、至れり尽くせりという感じではないです。
荷物も部屋まで自分で運ぶ必要がありますし、広いのでスタッフの方を見つけるのも大変。
ただ、こちらからの要望にはきちんと応えてくれましたし、子供たちにもフレンドリーに接してくれました。
口コミでは、荷物を自分で運ばないといけないので、サービスが悪いというコメントが結構ありますが、そういうものは期待できないと割り切っていけば、特に気になりません。
そこまで過剰なサービスを期待せず、広大な敷地をのんびり過ごす気持ちでいけば、十分満足できるホスピタリティだと思います。
8.予約・料金
今回の予約はいつもお馴染み一休.comを利用。
家族4人(子供1名は添い寝で無料)で料金は以下の通り。
土日利用・夕食込み、そしてアフタヌーンティーやラウンジも利用できるので、この値段であればかなりお得。
今回宿泊した青龍は、露天風呂付がついていない一番安いお部屋ですが、そもそも大浴場があるのでお部屋の露天風呂は必要ないと思います。
一休.com含めて予約可能なサイトはこちら。
一休.comでの予約はこちらから>>> じゃらんでの予約はこちらから>>>記事投稿した2022年5月時点で安いのは一休.com。
じゃらんとは5千円、楽天トラベルとは1万円くらいの差があります。
ただ、時期によっても異なるので各社比較しながら予約してみて下さい。
9.周辺観光スポット
熊野倶楽部の周辺観光スポットといえば、もちろん世界遺産「熊野古道」ですが、熊野古道を体感できるスポットは熊野倶楽部からは結構距離があります。
我が家は1つ目の鬼ヶ城を訪問しましたが、時間がある方は2と3も是非足を運んでみて下さい。
1)鬼ヶ城
熊野倶楽部から車で約15分ほどの距離。
迫力満点の岸壁が1km以上続きます。
熊野古道の一部として世界遺産に登録されています。
岸壁沿いを歩くので結構怖いです。
子連れで行く場合は、子供たちに目を離さないようにしましょう。
鬼ヶ城には観光センターがあり、駐車場が無料なのでとても良心的。
がっつり鬼ヶ城を巡ってみるのも、サクッとこの迫力を体感するのも、どちらも非常に便利です。
2)熊野速玉大社
熊野三山の1つ「熊野速玉大社」。
熊野倶楽部から車で約30分の場所。
世界遺産の一部ですが、割と普通の神社のため今回訪問せず。
熊野倶楽部からサクッと世界遺産を体感するにはいいと思います。
3)大門坂~熊野那智大社
熊野古道を体感するのにもっともオススメがこちらの大門坂~熊野那智大社。
大門坂から熊野那智大社に向かう道には、熊野古道で最も美しいとされる石畳道があります。
距離は2.7kmと他の道に比べてかなり短いことから、サクッと熊野古道を体験するにはちょうどいい距離。
子連れであれば、熊野那智大社まで行かずとも途中で引き返してもいいと思います。
ただ、熊野倶楽部からは約1時間くらいかかります。
時間に余裕があれば是非足を運んでみて下さい。
10.まとめ
最後に熊野倶楽部のよかった点と悪かった点をまとめておきます。
熊野の雄大な自然を味わいながら優雅に過ごせるので非常に満足度は高いです。
施設内の移動の大変さはありますが、敷地内を5000歩歩くとお土産がもらえるというサービスで、宿泊者に歩くことに楽しみを持たせる工夫も素晴らしいです。
アフタヌーンティーや朝食のドリンクのレベルは高くないですが、ラウンジでのお酒は充実しているので、この料金を考えればかなりリーズナブルな水準。
熊野に旅行の際には、オススメの施設です。
機会があれば是非とも足を運んでみて下さい。
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